サーモン弁当


明治座で行われている五月花形歌舞伎の昼の回を見に行っていました。
この日が千穐楽だからでしょうか、大変混雑していました。弁当買うだけで大行列。イヤホンガイドを借りるのも大変だった…。
普段は三等席オンリーのわたくしですが、この日は亀治郎丈が出ることもあって久々に二等にしたんですが(予約時に三等がほとんど残っていなかったということもあったが)、花道側の脇なのでちと失敗したね…。花道は全滅だし、舞台も下手側が少し見切れる。「四ノ切」なんだから、一等で観ないのなら三等で見るべきだったよね…と思ったけど(宙吊りがあるから)、もう遅いわ。
今日の演目は、「義経千本桜」川連法眼館、「蝶の道行」、「恋飛脚大和往来」封印切の3本。
義経千本桜」川連法眼館、通称「四ノ切」(義経千本桜という戯曲の四段目のキリ(最後)に相当するので、四ノ切という)は、昨年の亀治郎の会でも観たのですが、やっぱり楽しかったなぁ。ただ、千穐楽だからでしょうか、昨年見た時よりもセリフのキレがない感じで、少々お疲れなのか…という印象も少し残りました。大変な運動量が求められる舞台だけに、いやもうほんとにお疲れ様でした。
「蝶の道行」は、染五郎七之助による舞踊なんですが、最初の演出がちょっと意外で少しびっくり。振り付けもなんかモダンダンスかって感じもあり、全体的に不思議な印象の舞台でした。
封印切は、忠兵衛が勘太郎、梅川が七之助、八右衛門が染五郎で、先月演舞場で観た面子とは打って変わってフレッシュな配役(先月観た舞台では、忠兵衛が藤十郎、梅川が扇雀、八右衛門が三津五郎)。これはこれで楽しかったですけど、個人的には先月のコッテリ感のほうがなんか好きかも。ただ、八右衛門に関しては、印象がガラリと変わった分、目新しい感じもあって楽しかったです。
で、今日は弁当を作る時間がなかったので、劇場で弁当を買いました。一番安かったのはサンドイッチだったのですが、普通のサンドイッチは売り切れており、「和風」なるものしか残っておらず。具が、かまぼことか漬物とかで、妙にアバンギャルドだったので食べる勇気がなく、次にお手頃なサーモン弁当(1050円)にしました。値段の割に味も量も立派でして、かなりおいしかったです。でも、ちょっと量が多かったので、封印切のとき少し眠くなってしまって、少々難儀しました。