ラザニア


ずいぶん前に、知人の家で手作りのラザニアを食べさせてもらったことがある。
これまで食べたラザニアは何だったんだ! というくらいおいしくて、いつか自分でも作ってみたいものだ…と思っていたのだが、ようやくそういう時間が持てたのでチャレンジしてみたのでした。
わかっていたけれど、実際にやってみると、やっぱり大変でした。言いにくいけど、これ全部作るのに3日かかってます。
まずは、パスタ。200グラムしかこねてないのだが、生地がつるんとするまでに30分くらいかかった。その間こねっぱなし。ラップにくるんで冷蔵庫で寝かせて、夜仕上げよう…と思ったけど、体力の限界。ベシャメルソースだけ作って、これも冷蔵庫に。
次の日はラグー。にんじん、セロリ、たまねぎ、ポルチーニ、にんにくを全部フードプロセッサーで砕いてから炒めて煮込むので、まぁそんなに大変じゃなかろう…と思ったが、甘かった。弱火でぐったりするまで炒めるのだが、25分くらいひたすら炒めていた。カレーでもここまで頑張らないのだが、今回はなんかがんばってしまった。あとは、焼いた肉とトマトピューレを入れてぐつぐつ。ここで2日目は終わり。
3日目にようやく寝かせていた生地をパスタマシンでのばすのだが、2晩置いたせいだろうか、生地の色が悪い。卵入りなので、本当は濃い黄色になると思うのだが、なんか黄土色にちょっとだけ墨を加えたような、なんともまずそうな色。やってしまったか…と思ったが、匂いは強力粉の香りしかなく大丈夫そうだったので、軽くゆでて、そのまま仕上げに。
私が感動したラザニアは、生地がすごく薄くて、ミルフィーユみたいに何層も重なっていて、ラザニアにしては繊細な口当たりだったのだが、私が作ったのは、軽くゆでたら1ミリ弱の厚みが出てしまい、少しガッカリ。4層しか重ねられんかったし。
ただ、それ以外は、よくできたなー、とめずらしく自画自賛。というか、これでまずかったら、ちょっと泣いちゃうわ。
夫もすごくほめてくれたので、また作ろうっと。今度こそ、めざせミルフィーユですね。