残り物弁当


疲れた体を引きずって、新橋演舞場で行われている錦秋十月大歌舞伎の昼の部を観に行く。てか、ホントは月曜日に行く予定だったのですが、どうにもこうにもならず泣く泣くパス。新たにチケットを取って観に行ったという次第なのであります。
今日の演目は、「頼朝の死」、三津五郎と巳之助の「連獅子」、「盲長屋梅加賀鳶 加賀鳶 本郷木戸前勢揃いより赤門捕物まで」の3本。
「頼朝の死」は真山青果が原作なんですけど、ある程度は史実を下敷きにして書いているようなので、歴史上の人物の相関関係というか個々のキャラがイメージできているとより楽しく観られる感じがします。私は鎌倉時代まではまあまあ好きなんで(室町〜戦国時代はからっきし)、筋もすんなり頭に入って楽しく観れました。「連獅子」はさよなら公演で中村勘三郎勘太郎七之助親子で演じたのに続いて2度目。当たり前ですけど、演者が違えば印象って変わるもんですね。「加賀鳶」は、どえらい面白かったです。団十郎が卑怯な(褒め言葉です)顔芸連発でとにかく笑いが絶えない舞台でした。やっぱ河竹黙阿弥の本って好きです。団十郎が演った悪党道玄は実際に存在していればクズとしか言いようのない人物なんですけど、妙な愛嬌があってその辺が救いって感じ。歌舞伎的表現っていいますか、様式美的な見せ方が随所にあってそれが気楽な娯楽って感じで面白かったです。こういう言い方をしていいのか迷いますが、吉本新喜劇や往年のドリフのコントを見ているような感じでもありました。楽しかったなあ。
で、お弁当は、冷凍しておいたなばめしを解凍し、昨日のコールラビの浅漬けの残り、ねぎ、干ししいたけ、干しおきあみを入れた卵焼き、赤じそで包んだ梅干しを詰めてます。小ぶりな弁当なので、舞台が終わるとペコペコなんですけど、我慢して帰宅。